資本主義への究極の反逆――『ぼくはお金を使わずに生きることにした』

お金とは便利なものだ。お金さえ持っていれば、世の中の大抵のものはそれと交換で手に入れることができる。少なくとも物々交換よりは効率のいい仕組みなのは間違いない。だが同時に、お金とはあくまで「約束事」であって、貨幣や紙幣そのものに価値があるわけではない。