人間社会の次のステージに迫る――『暇つぶしの時代』

子どものころ、二十一世紀になれば人は旅行に行くような感覚で宇宙に行くことができると信じていた。そして二十一世紀になった現在、宇宙旅行はおろか、人間の代わりに仕事をしてくれるロボットの普及もままならず、人びとはあい変わらず労働に追われ、利益のため、給料のために神経をすり減らしつづけている。インターネ…